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パラノイア

パラノイアの定義

パラノイアは妄想症や偏執症などと訳され、迫害妄想をはじめとした妄想症状が見られる疾患です。

妄想は統合失調症においても見られる症状ですが、パラノイアは妄想以外の症状はなく、基本的には幻覚も認めないという点で統合失調症と異なります。

パラノイアが統合失調症と異なる点としては、発症年齢が40歳代から50歳代と遅いということも挙げられます。

パラノイアの人の思考や言動は健康な人と変わらないように見え、ごく普通の社会生活を営んでいることも多いものです。しかし、妄想に関しては確固としており、消えることなくずっと持続しています。

パラノイアに関連するキーワード

迫害妄想
誇大妄想
嫉妬妄想
被愛妄想
身体妄想
妄想性障害

パラノイアのここをチェック

パラノイアに見られる妄想には迫害妄想の他に、誇大妄想嫉妬妄想被愛妄想身体妄想などがあります。

迫害妄想は、自分は騙されている、見張られている、嫌がらせを受けているなどと考えるものです。
そして嫉妬妄想では自分の配偶者や恋人が不貞を働いていると考えたりします。

このように被害的な考えを抱くのとは逆に、誇大妄想では自分がとても優れている、重大な発見をしたと考えます。
また被愛妄想では特定の人物が自分に対して好意を持っていると考えます。

身体妄想は自分の身体に関して確固たる考えを抱くもので、例えばいつも身体がむずがゆいので、自分の身体には寄生虫がいるといった考えが見られます。

パラノイアにおいては、こうした妄想的信念は揺らぐことはありません。
健康な人でも時には疑り深くなることもあるものです。
ふと「みんなが自分をバカにしている」と感じることがあっても、大抵の場合は落ち着けば「やはり気のせいかな」と思いなおすことができます。
しかし、パラノイアの人はそのように思いなおすことは不可能です。


パラノイアという言葉は19世紀から精神医学分野で用いられており、クレペリン, E.によって明確に定義されました。

定義の内容としては、内因性の疾患であり、確固とした妄想を認めるが、その他の部分は正常に保たれているというものであり、現在の概念とほとんど変わりはありません。

クレペリン以降、パラノイアに関する多くの研究が試みられました。
パラノイアは性格が原因で生じると考えた研究者もいれば、性格に加えて発症の鍵となるような体験があると考えた研究者もいます。

パラノイアはDSM-5で言うと、「統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群」の中の妄想性障害に該当します。
この診断基準においても、妄想性障害は統合失調症とは異なる疾患として分類されています。

ちなみに、DSM-5には妄想性パーソナリティ障害という診断名も含まれています。
これは妄想性障害に至る前段階と考えられており、被害関係念慮や心気症状などの妄想傾向を示します。
しかし、その妄想はあくまでまだその傾向が見られるという範囲であり、絶対的な確信があったり、持続的であるわけではありません。

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