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認知心理学の歴史

認知心理学の歴史について

認知心理学は、人の思考、記憶、言語などの概念を研究する、心理学の一分野です。

認知心理学の研究は1950年代後半から急激に増えはじめ、現在でも認知心理学は、心理学研究において中心的な位置づけとなっています。

1950年代以降には認知革命という言葉が使われるようになり、この時期を境に心理学が新しい方向に歩みを進めたと一般的に理解されています。

しかし、心理学の歴史の中ではこの認知という側面はかなり昔から研究されてきたものであり、この時に初めて見いだされた概念というわけではありません。

溯ると、実験室を備えた心理学研究室を大学に初めて設置したヴント, W.やティチナー, E. B.らも認知的側面を研究していました。

ヴントやティチナーの後の時代には行動主義が台頭したことにより、認知の研究は心理学研究ではしばらく前面に出てこなくなりますが、発達心理学者のピアジェ, J.は1950年以前から子どもの認知の発達を研究していました。

認知心理学の歴史に関連するキーワード

認知革命
ピアジェ, J.
行動主義への批判
情報理論

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1910年代に入るとワトソンが行動主義心理学を展開し、1930年代には新行動主義が登場します。
そして1950年代になると、行動主義・新行動主義に対する批判から認知心理学が発展してきます。

認知心理学が1950年代に発展した理由としては、行動主義や新行動主義に対する心理学内部からの批判的研究が出てきた他、心理学以外の学問から受けた影響も大きなものがありました。

その代表的なものは工学の世界で発展したサイバネティクスであり、情報処理に関する理論は、人の心に関する理論にも影響を及ぼしました。

人の情報処理能力の研究が進むにつれて、工学で使われる情報理論の用語が心理学にも持ち込まれるようになり、心理学においても認知という言葉が使われる頻度が高くなっていきます。

情報科学の知見をもとに、人間の心的機能を高次の情報処理システムとして捉え、そのシステムがどのような仕組みになっているかを解明することで人のこころを理解しようとする学問、すなわち認知心理学が発展しました。

1967年にはナイサー, U.が『認知心理学』という本を出版し、認知心理学の知名度を高めました。
ナイサーはケーラーのもとで学んだ研究者ですが、ナイサーに限らず認知心理学はゲシュタルト心理学の影響を強く受けています。

行動主義隆盛の時代には、イメージや創造性といった概念は心理学の研究対象から除外されていましたが、認知心理学においては重要な概念として再び研究が進められるようになりました。

認知心理学が台頭する前からピアジェは認知の発達を研究していたと述べました。
人のこころを行動面から捉えるのが心理学だという行動主義の考え方からすると、ピアジェは当時の主流からはずれた研究者と見なされていました。

しかし次第に、彼の発生的認識論のように構造・モデルから人のこころを捉える方法論が浸透するようになり、時代が経つにつれて認知心理学はどんどん勢いを増していきました。

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