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ホメオスタシス

ホメオスタシスの定義

「ホメオスタシス」とは、もともと、生物有機体が常に生理学的にバランスのとれた状態を維持する傾向にあることを示す概念です。

生理学者キャノン,W.B.により提唱されたもので、「均衡維持」「恒常性維持」とも訳されます。

例えば、恒温動物が気温の上昇に対して体温をそのまま維持するため、発汗作用を起こすなどして体温の上昇を抑えるといったことがこれにあたります。

他にも、体内の血圧・水分・浸透圧が保たれる、傷口がふさがる、ウィルスなど病原微生物を身体から排除するといったものがホメオスタシスの例として挙げられます。

ホメオスタシスの制御は、主に、自律神経系、内分泌系、免疫系において行われています。

この概念は、心理学において、生得的な1次的動因(生理的欲求)と考えられ、生理学的なストレス理論や学習理論におけるハル,C.L.の「動因低減説」の基礎となっているものでもあります。

ホメオスタシスに関連するキーワード

キャノン,W.B 
均衡維持(恒常性維持)
1次的動因(生理的欲求)
動因低減説
家族療法

ホメオスタシスのここをチェック

新行動主義者のハルは、ホメオスタシスによって生活体の行動原理を説明しようとしました。

「動因低減説」によれば、我々は基本的にはずぼらであり、ホメオスタシスの均衡が保たれている時は行動を起こさないということが前提となります。

そして、ホメオスタシスの均衡が崩れると動因が生じ、均衡を回復すべく初めて行動が生起し、結果、ホメオスタシスの破綻状態を回復させた行動が強化されると考えるのです。

しかし、この説は後に、内発的動機づけの理論により、批判を受けることとなっていきました。

ホメオスタシスという概念は、また、臨床心理学における「家族療法」においても用いられています。

家族療法は、家族を1つのシステムとみなし、それを対象としてアプローチしていく、システム論に基づいた心理療法です。

家族療法では、家族という社会システムが、常にある一定の秩序を保とうとする傾向性を持つものとして説明され、その際に「家族ホメオスタシス」という概念が用いられるのです。

家族の構成員の不適応や精神病理は、その構成員に原因があるとは考えず、家族システムの秩序維持である「家族ホメオスタシス」の作用やそれが歪んだせいだと考えます。

つまり、家族内コミュニケーションに悪循環が生じると、そのシステムの秩序維持(家族ホメオスタシス)作用への反発として、特定の家族に不適応や精神疾患が生じると考えるわけです。

ホメオスタシスについて説明が求められた場合には、定義を述べるだけでなく、これらの心理学分野でもその概念が用いられていることに触れておくとよいでしょう。

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