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抵抗

抵抗

抵抗とは、精神分析における概念です。

 

個人が意識化したくない無意識的な衝動・欲求・感情・葛藤が意識化されそうになったとき、それらが意識に入り込んでくるのを回避しようとする防衛反応です。

精神分析において、こうした無意識的なものは、現在の意識的な自分の安定性を崩す自我の脅威になると考えます。

そのため、無意識の内容が表面化されそうになったとき、それをそのまま言語化あるいは表面化させないように、抵抗という作用が働くのです。

 

抵抗が特に治療的介入において生じ、治療を妨害するよう作用した場合には治療抵抗と呼ばれます。
これを対象とした治療を抵抗分析と言います。

クライエントの失錯行為や、言語的表現と非言語的表現の矛盾といったものを抵抗と捉え、その原因を分析し、抑圧や防衛機制を明らかにするのです。

 

抵抗分析は、抵抗にクライエントを直面させ、意識化させるとともに、これまでの面接で得られたデータから、その無意識的内容を解釈するという流れで行われます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 精神分析
  2. 無意識
  3. 治療抵抗
  4. 抵抗分析
  5. 行動化

補足ポイント

治療抵抗の代表的なものとして、行動化があります。

行動化は、アクティング・アウトとも呼ばれるもので、クライエントの抱える無意識の衝動・欲求・感情・葛藤が行動的に表現されることで、不適応行動を起すことも含まれます。

治療同盟に基づくならば、本来、治療の中で扱われるべき行動が、治療構造外で生じてしまっている状態です。

 

行動化は無意識的なものであり、多くの場合、本人は無自覚であるか合理化しているのが普通です。

具体的には、クライエントの突然の無断キャンセルや遅刻、治療者への衝動的な抱きつき、暴力などがあります。

これらは、抵抗の1つと考えられており、治療を妨害し、治療構造を壊すように働きます。

治療のキャンセルや遅刻という行動化は、それ以前の面接において、クライエントが意識化したくないような無意識の内容に触れられたことで生じている可能性が高いと言われています。

 

治療過程は、ある意味では、治療構造外での行動化が面接構造内の行動化になり、それが内的世界での自覚化へと変化していく過程と捉えることができます。

そのため、行動化を含む抵抗を分析することも、精神分析の重要な課程と言えるのです。

 

なお、行動化は、防衛機制の概念においても用いられますが、直接的な神経症症状と見なされるため、転換・身体化とともに失敗した防衛機制と呼ばれています。

MEMO

クライエントが遅刻や沈黙といった心理療法の進行をさまたげるような抵抗を示すことがあります。
セラピスト側からすればそういった抵抗自体も治療に役立つ情報となり得るのです。
特に精神分析の心理面接では、抵抗や転移が分析対象として重視されています。

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