CATEGORY 社会心理学

社会における個人の行動、集団の行動、人と人との相互作用・影響といった社会に関係する心理学のテクニカルタームを解説していきます。

スティグマ

2020年6月25日

スティグマ

スティグマの定義 古代ギリシャでは、奴隷や犯罪者などの皮膚に焼印を押して、他の人たちと区別できるようにしていて、この焼印のことを、スティグマ(烙印)と呼びました。 生まれつき奴隷や犯罪者という者は誰も

議題設定効果

2020年6月2日

議題設定効果

議題設定効果の定義 マス・メディアがニュースとしてあるテーマを連日取り上げたりすると、次第に多くの人がそのことに関心を持つようになり、大きな話題になって世論が形成されるということが起こり得ます。 情報

正常性バイアス

2020年4月29日

正常性バイアス

正常性バイアスの定義 正常性バイアスは、異常を日常の延長線上にある、正常の範囲内の現象として捉えようとすることを言います。 確証バイアスでは、自分の信念や仮説を支持する証拠ばかりを優先して選び、一方で

確証バイアス

2020年3月31日

確証バイアス

確証バイアスの定義 人は誰もが客観的で論理的な思考をしているわけではなく、日々の生活の中で、多かれ少なかれ認知バイアスにとらわれている可能性があります。 そのバイアスの1つに確証バイアスがあります。

多元的無知

2020年3月20日

多元的無知

多元的無知の定義 多元的無知とは社会心理学者のオルポート,F.H.が使用した言葉です。 これは集団内で取られるある行動について、自分は賛成していないにもかかわらず「きっと他の人たちはそうした行動に賛成

2019年9月30日

バランス理論

バランス理論の定義 バランス理論とは、ハイダー,F.が1958年に提唱した対人関係に関する理論の1つで、自己(P)と他者(O)と事物(X)の関係性を扱うP-O-X理論とも言われるものです。 バランス理

単純接触効果

2019年9月30日

単純接触効果

単純接触効果の定義 単純接触効果とは、ある特定の対象にたくさん接すると、接触頻度が多く単に親しみがあるというだけで、その対象に対する好意的な態度が形成される現象のことです。 この現象は、接触する対象が

服従

2019年9月30日

服従

服従の定義 服従とは、権力や権威を持つ対象からの命令や指示に従うことです。 自分の意志でそうしたいと思って行動するのではないため、時に意に反した行動を強制的にとらされることになります。 権力や権威を持

葛藤

2019年9月30日

葛藤

葛藤の定義 葛藤とは、同程度の強さの2つの欲求が存在する際に、その両方を選択することはできないために悩み続け、どちらを取るか決めかねている状態のことを言います。 例えば身近な例では、食後のデザートをシ

コミュニケーション

2019年9月30日

コミュニケーション

コミュニケーションの定義 コミュニケーションとは、端的に言うと個体間で情報をやり取りすることです。 特に心理学においては、知識などの単なる情報だけではなく、情緒や意図など、何らかの特別な意味を持った情

対人認知

2019年9月30日

対人認知

対人認知の定義 対人認知とは、周りにいる他者について、その人がどんな人か推測したり、他者の内面についてさまざまに思いめぐらせる働きのことを言います。 他者の性格や、感情の表し方などの情動、普段どんなこ

同調

2019年9月30日

同調

同調の定義 自分の意見と異なる他者の行動や意見、あるいは自分に対する期待などによって、自分の意見や行動をその他者に合わせて変えることを同調といいます。 同調が生じる過程には、情報的影響と規範的影響とい

フラストレーション

2019年9月30日

フラストレーション

フラストレーションの定義 何かをしたい、何かを得たいと思った時、人は目的を達成するために行動を起こしますが、それが必ずしも常にうまくいくとは限りません。 欲求を充たそうとする行動が妨害され、目的を果た

傍観者効果

2019年9月30日

傍観者効果

傍観者効果の定義 他者に対し援助すべき状況であるにもかかわらず、周囲に多くの人がいることによって、援助行動が抑制されてしまう集団心理を傍観者効果といいます。 傍観者効果の実験を行った、ダーリーとラタネ

集団極性化

2019年9月30日

集団極性化

集団極性化の定義 集団による問題解決や意思決定が必ずしもうまくいかないという事例は、社会心理学の研究において数多く報告されています。 集団で意思決定を行う際、個々人の当初の判断や行動傾向、感情などが、

社会的促進

2019年9月30日

社会的促進

社会的促進の定義 社会的促進とは、作業や課題を遂行している時に、そばに他者がいることで、その作業や課題の成績が高まる現象を指す語です。 オルポート,F.H.は、単語連想課題や意見産出課題を用いて、単独

帰属のエラー

2019年9月28日

帰属のエラー

帰属のエラーの定義 何か事象が起こったときに、原因がどこにあったのかを求めようとする心理作用を帰属と言います。 ハイダーの理論によれば、人の行動は一般的に、行為者の要因か、社会的・物理的環境要因や運・

社会的ジレンマ

2019年9月28日

社会的ジレンマ

社会的ジレンマの定義 社会的ジレンマとは、社会全体や集団の利益が、構成員である個人の利益と衝突する場合に生じる、相互に影響し合う意志決定の葛藤状態のことです。 具体的には、以下のような状況となります。

PM理論

2019年9月28日

PM理論

PM理論の定義 PM理論とは、三隅二不二により提唱された、集団における機能の観点からリーダーシップの類型化を試みた理論です。 集団の機能は、その集団の持つ目的を遂行・達成するための目標達成機能(per

ピグマリオン効果

2019年9月28日

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果の定義 ピグマリオン効果はローゼンタール,R.により提唱されたもので、教師期待効果とも呼ばれます。 教授-学習場面において、教師が学習者に対し、学習の効果について何かしらの期待や予期を

認知的不協和理論

2019年9月28日

認知的不協和理論

認知的不協和理論の定義 認知的不協和理論は、心の中に生じた矛盾を解消しようとする心理作用を示すもので、フェスティンガー,L.によって提唱されました。 自己や、自己をとりまく環境に関する意見・信念・行動

帰属理論

2019年9月28日

帰属理論

帰属理論の定義 帰属理論とは、ある結果の原因を何に求めるのかという帰属過程がどのように行われるのかを理論化したものです。 これは、社会的認知に関する理論であり、もともとハイダー,F.により提唱されまし

社会的学習理論

2019年9月28日

社会的学習理論

社会的学習理論の定義 社会的学習とは、社会的行動を学習するという意味に加え、社会の場でなされる学習の方法も意味します。 社会の場でなされる学習とは、例えば、対人相互行動の中で、他者の行動を真似したり観

ソシオメトリー

2019年9月28日

ソシオメトリー

ソシオメトリーの定義 ソシオメトリーとは、モレノ,J.L.により提唱された社会的集団の構造と機能に関する理論です。 その集団の構成員の心理的・感情的作用に注目して把握し、それらの作用による集団の構造化

ステレオタイプ

2019年9月27日

ステレオタイプ

ステレオタイプの定義 ある他者がどのような人物か考える際、人は性別や人種、職業などのイメージから判断してしまうことがあります。 このように、理解したい対象に当てはめて考える、典型的で固定化されたイメー