CATEGORY 認知心理学

記憶、思考、認識などを主に扱う認知に関係する心理学のテクニカルタームを解説していきます。

忘却

2023年1月4日

忘却

忘却の定義 忘却とは記憶の過程の1つであり、記憶した情報が失われたり、変わってしまったりすること、またはその情報を思い出せないことです。 一度覚えたことでも、時間が経つとその内容は忘れられていきますが

系列位置効果

2022年12月15日

系列位置効果

系列位置効果の定義 順番に呈示される一連の情報を記憶する課題において、呈示された情報の位置が記憶成績に影響を及ぼす効果を系列位置効果といいます。 例えば、20個の単語を1個ずつ順番に被験者に見せて、最

推論

2022年6月8日

推論

推論の定義 推論とは、既知の事柄に基づいて新しい事柄について論じること、またその思考の働きのことです。 推論は、論理展開の違いによって、演繹推論と帰納推論との2種類に分けられます。 演繹推論は、複数の

言語相対性仮説

2019年10月2日

言語相対性仮説

言語相対性仮説の定義 言語相対性仮説はサピア=ウォーフの仮説とも言われ、言語学者のサピア,E.とウォーフ,B.L.が発展させた考えです。 これは、人の思考様式はその人が使う母語により決定される、または

証言の信憑性

2019年10月2日

証言の信憑性

証言の信憑性の定義 法廷で証人が述べる内容は判決に関わり、関わる人たちの人生に多大な影響を及ぼします。 それだけに、証言が信用できるか否かという点は非常に重要です。 何か事件が起こった際、その場に居合

スキーマ

2019年10月2日

スキーマ

スキーマの定義 スキーマとは認知心理学において用いられる言葉で、人間の認知過程を説明する際に用いられる概念の1つです。 ある物事に関する知識について似たような例が集まってくると、それらに共通したものを

自伝的記憶

2019年10月2日

自伝的記憶

自伝的記憶の定義 自伝的記憶とは、人がそれまでに経験した出来事に関する記憶のことです。 自伝的記憶はエピソード記憶の一種であり、過去の記憶の中でもその人にとって特に重要な意味を持ち、自分自身のアイデン

メタ認知

2019年10月2日

メタ認知

メタ認知の定義 メタ認知とは、自分が対象を認知している状態を認知しようとすることです。 ここでいう認知とは、思考、知覚、行為などを指します。 現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識するこ

アクション・スリップ

2019年10月2日

アクション・スリップ

アクション・スリップの定義 認知の制御過程における実行段階でのエラーをアクション・スリップと言います。 例えば、ハサミを取りにいったのに、うっかり本を持って戻ってきてしまったというようなミスがこれに当

心的回転

2019年10月1日

心的回転

心的回転の定義 心的回転とは、心の中に思い描いたイメージを回転変換する認知機能のことです。 つまり、物体を回転させるとどのように見えるかを、頭の中で判断する能力です。 心的回転の実験としては、シェパー

文脈効果

2019年10月1日

文脈効果

文脈効果の定義 文脈効果は、知覚・認知・言語・記憶に関する概念で、その前後関係から対象となる刺激の知覚過程が影響を受けることです。 例えば、「のり取って」と言われたとき、それが食卓であれば食べ物の海苔

選択的注意

2019年10月1日

選択的注意

選択的注意の定義 選択的注意とは、多様な情報が渦巻くような環境条件下において、その個人にとって重要だと認識された情報のみを選択し、それに注意を向ける認知機能を指す概念です。 例えば、パーティ会場ではあ

プライミング効果

2019年10月1日

プライミング効果

プライミング効果の定義 先行の学習もしくは記憶課題が、後続の別の学習もしくは記憶課題の成績に、無意識的に影響を与えることをプライミング効果といいます。 先に見聞きする事柄がプライム、影響を受ける後続の

長期記憶

2019年10月1日

長期記憶

長期記憶の定義 長期記憶は、短期記憶と共に記憶の二重貯蔵モデルにおける概念です。 リハーサルによって数分から数十分程度保持される貯蔵庫に送られたものを短期記憶といいますが、さらに海馬を通して、永続的な

短期記憶

2019年10月1日

短期記憶

短期記憶の定義 短期記憶と長期記憶は共に記憶の二重貯蔵モデルにおける概念です。 感覚器が受け取る情報を、すべて一時的に保持する記憶を感覚記憶と言いますが、そこから、リハーサルによって数分から数十分程度

内言と外言

2019年9月25日

内言と外言

内言と外言の定義 ヴィゴツキー,L.S.は、人間の発話のレベルを内言と外言という2つに分類しました。 内言とは、音声を伴わない内面化された思考のための道具としての言語です。 述語中心の構造をとり、圧縮