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ロールシャッハテスト

ロールシャッハテスト

ロールシャッハテストは、スイスの精神科医ロールシャッハ,H.により開発された、代表的な投影法検査です。

左右対称のインクのシミがついた10枚のカードを順に1枚ずつ見せ、その反応から無意識の衝動性や欲求、認知能力などを明らかにすることを目的としています。

カードは5枚が白黒、2枚が白黒と赤、3枚が多彩色となっています。

実施手続きについては、反応段階質問段階からなり、まず、反応段階では、10枚の図版それぞれに対して、見えたものを言ってもらいます。

10枚すべてが終わったら、質問段階として、それらの反応を記号化するための最低限必要な質問を行います。

 

データを分析する方法は、その視点により3つに分けられます。

反応を記号化し数量的に分析する構造分析、カードに対する回答者の意味づけや前後の文脈的理解を分析する継起分析、回答者の態度や姿勢、やりとりを分析する状況分析です。

覚えておきたい関連キーワード

  1. ロールシャッハ,H.
  2. 投影法
  3. 構造分析
  4. 継起分析
  5. 防衛機制
  6. 現実検討力
  7. 包括システム(エクスナー法)
  8. 片口法

補足ポイント

ロールシャッハは「何を見たか」だけでなく、「どう見たか」に着目しました。

そこで、被検査者の反応を、「反応領域」(どこに見たか)、「反応決定因」(どのような刺激特徴から見たか)、「反応内容」(何を見たか)という3つの次元から分類します。

それらの反応の形態が、通常の了解可能の範囲内にあるかを判断する「形態水準」と、一般的に見られる「平凡反応」であるかという2つの側面から評価することが基本となります。

 

実施や解釈についてはさまざまな立場がありますが、日本ではエクスナー,J.による包括システム(エクスナー法)と、片口安史による片口法が主流といえるでしょう。

包括システムは、構造分析を主とする立場です。
実証データに基づき、客観的な評価、診断に重きを置いており、米国で最も主流となっている方法です。
記号化が精緻に構成されているので、構造一覧表に基づいた量的分析が詳しくできるという特徴があります。

一方、片口法は、構造分析に加え、継起分析によって明らかにされる主観的な意味世界の理解に重点を置いています。

 

継起分析では、テスト状況、テスト態度、反応(領域・決定因・内容・形態水準)、反応継起などをもとに、自我機能の働き、機能低下や機能回復の仕方、欲動や感情の発達の程度、自己観察力、防衛機制などを分析します。

防衛機制を通して、被検査者の現実検討力や病態水準を査定することができます。

神経症水準の場合、抑圧や合理化などが中心です。

境界例水準では、投映や投映同一視が中心となります。
この水準の場合、思考が一次過程思考に偏ることで現実検討力の不全をもたらすことはありますが、自他の区別が失われ、内面と外界、概念同士が融合するような障害が生じることはありません。

精神病水準では、防衛機制が十分に機能せず、病的な自我の退行などが見られるのが特徴です。

現実検討力を評価する上では、質問段階で非合理性に自ら気づき、修正できるかどうかがポイントとなります。

MEMO

包括システムにおいては、指標を見ていく順番を示す解釈戦略がり、その順番にもとづいて解釈が行われていきます。解釈戦略によって初学者でも、ロールシャッハテストの一定レベルの解釈ができるようになりました。

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