解離性障害:心理学用語集サイコタム
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解離性障害

解離性障害

解離性障害とは、心的外傷などに対する防衛として突発的に発症する、「解離」を主な症状とする精神障害です。

解離性障害は、「解離性健忘」「解離性遁走」「解離性同一性障害」「離人症性障害」とに分類されます。

 

この「解離」という語は、本来統合されているべき精神機能が、部分的あるいは全体的に統合されない状態を示すものとして、シャルコー,J.M.により概念化されました。

具体的には、強い葛藤に直面して圧倒されたり、それを認めることが困難な場合などに、その体験に関する意識の統合が失われ、知覚や記憶、自分が誰であり、どこにいるのかといった認識などが意識から切り離されてしまう状態を指します。

 

解離性障害の治療については、薬物療法のほかに、EMDR、脱感作法、認知療法、精神分析的心理療法などが有効とされていますが、いずれにしても時間をかけ安心感・安全感を与えること、周囲の協力を得ることが非常に重要といえます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 解離性健忘
  2. 解離性遁走
  3. 解離性同一性障害
  4. 離人症性障害
  5. シャルコー,J.M.
  6. ヒステリー

補足ポイント

従来、ヒステリーと呼ばれていたものは、DSM-IVで、「身体表現性障害」と「解離性障害」に分類されました。

解離性障害の原因について、精神分析的立場からは、無意識の葛藤や内的不安が言語化・意識化される代わりに、精神機能の障害に置き換えられたもの、つまり身体化と考えられています。

さて、解離性障害は4つに分類されますが、最も有名なのが「解離性同一性障害」と呼ばれるものでしょう。

これは、かつて「多重人格障害」と呼ばれており、DSM-IVにおいて、この名称が用いられるようになりました。

 

解離性同一性障害は、2つ以上の独立した人格が存在し、それぞれが独自の記憶を持ち、交互に行動を支配するという症状が見られる精神疾患です。

本来統合されているべき人格が統合されないまま、別々の人格として交代で現れ、結果、日常生活に重大な支障をきたします。

それぞれの人格が別人として機能しているため、主である人格はその存在を認識していないこともあります。

 

症状の背景として、過去における重大な心的外傷体験、例えば児童虐待などがあるケースが見られます。
その体験時に構成された人格から分離することで、心の安定性が図られるのでしょう。

ただし、解離性同一性障害だからといって、すべて虐待の事実があるとは限らないので、アセスメントを行う際には注意が必要です。

MEMO

心的外傷体験によって、重要なことを思い出せなくなる解離性健忘、仕事や家庭を放り出して突然放浪し、新しい人格を身につけてしまう解離性遁走、自分の身体から自身が遊離して離れた場所から自分を見つめているような意識体験をする離人症性障害も押さえておきましょう。

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