バイオフィードバック

バイオフィードバックの定義

バイオフィードバックとは、通常、自分自身では知ることが難しい身体の生理学的変化について、本人に分かる形で情報を知らせることを指します。

体温、脈拍、脳波、発汗量などは、身体の生理的な反応として時々刻々と変化していますが、これらは自律神経などの働きによって行われています。

そのため私たちがこれらの変化を意識することは普段はあまりなく、また自分の意志で生理的反応を制御することは難しいと考えられています。

しかし測定機器を用いて身体の変化を視覚的・聴覚的に知ることができると、普通は制御しにくい反応もある程度制御できるようになると考えられています。

バイオフィードバックの関連キーワード

  1. バイオフィードバック療法
  2. オペラント条件づけ
  3. セルフ・コントロール

バイオフィードバックの補足ポイント

バイオフィードバックを臨床に応用したものが、バイオフィードバック療法です。

これは、自分の身体の生理的な反応を把握すること、把握した情報をもとに身体の反応を制御することから成り立っています。

例えば脳波計や心電図、血圧計などの測定機器を用いて、脳や心臓、血圧などの変化をデータとして表すことで、身体反応の把握を行います。

生理的な変化は普段あまり意識もせず、自分の意志で変化させることは困難ですが、自分の状態を把握することで、身体反応の変化を学習し、制御することもある程度できるようになっていきます。

例えば高血圧、冷え性など自分の身体に好ましくない変化が生じている場合、その変化を制御することができれば、疾患や症状の改善につなげることもできます。

 
バイオフィードバックによる身体反応の制御は、オペラント条件づけにより強化されると考えられています。

心拍数の上昇や発汗量の増大は、はじめは自発的に生じた身体反応にすぎませんが、この反応にフィードバックを与えることで望ましい反応を学習させ、あるいは強化を与えないことで望ましくない反応を消去させて、制御できるようにしていきます。

手足の冷えという症状がある場合には、体温のセルフ・コントロール訓練を行いながら、末梢皮膚の温度を測定する機器を用いて、手足の温度の変化を把握します。

数字で何℃と表示するだけではなく、体温の変化に応じてメーターが動いたり、ランプが点滅したりして身体の変化が本人にフィードバックされます。

こうした訓練を何度も繰り返すうちに、ある程度意識的に体温を上昇させることも可能となりますし、慢性的な症状も少しずつ和らいでゆくのです。

MEMO

バイオフィードバックはこのように臨床医学に応用されるほか、スポーツ選手のメンタル・トレーニングなどにも取り入れられています。