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神経伝達物質

神経伝達物質

神経伝達物質とは、神経細胞同士の情報伝達を促す化学物質の総称です。

神経伝達物質の中には、アセチルコリンやアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなどが含まれます。

神経伝達物質は神経細胞のニューロンで産生され、シナプスで放出され、他の神経細胞を興奮させたり抑制したりして情報を伝達します。

何らかの疾患にかかったり薬物などを摂取したりすることで、こうした産生、放出、伝達などのプロセスが変化することがあります。
そうして神経伝達のバランスが崩れると、精神神経系の症状が生じることになります。

逆に言えば、神経伝達異常が原因となる疾患であれば、神経伝達物質のバランスを整える薬剤を使用することで改善する可能性があると言えます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. アセチルコリン
  2. アドレナリン
  3. ドーパミン
  4. セロトニン
  5. ノルアドレナリン

補足ポイント

各神経伝達物質の特徴について紹介します。

アセチルコリンは、副交感神経や運動神経線維の末端から分泌されます。
筋肉を収縮させ、血管を拡張させ、血圧を下げる働きがあります。

 

アドレナリンは、自律神経系の調整に関与します。
心臓や血管の収縮力を高める働きがあり、強心剤や止血剤などに利用されます。
日本の高峰譲吉が1901年に抽出し、アドレナリンと命名しましたが、アメリカではエピネフリンと呼ばれています。
呼び方が異なるだけで、この2つは同じものを指しています。

 

ドーパミンは、運動調節や情動調節に関与します。
ドーパミンが減少すると運動障害の起こるパーキンソン病が生じます。
ドーパミン神経系の異常が統合失調症と関連すると言われていますが、いまだ確たる証拠は得られていません。

 

セロトニンは、情動や睡眠に関与します。
現状ではこれも明確な証拠が得られているとは言えませんが、セロトニン神経系の異常がうつ病と関連すると考えられています。

 

ノルアドレナリンは、副腎髄質でアドレナリンとともに分泌され、覚醒や不安、注意、学習、血圧上昇に関与します。
これはノルエピネフリンとも呼ばれます。

 

神経伝達物質の活動は遺伝子により左右されると考えられています。
クロニンジャー, R.は、神経伝達物質に関与する遺伝子と性格特性との間に関連性があるという理論を提唱しました。

彼の作成した質問紙では「新規性追求(NS)」、「損害回避(HA)」、「報酬依存(RD)」、「固執(PS)」という4つの気質因子を測定できます。

そしてNSとドーパミン、HAとセロトニン、RDとノルアドレナリンとがお互いに関連するという結果が示されています。
PSに関しては神経伝達物質との関連はまだ明らかにされていません。

これらの気質のうち、例えばNSとRDが高く、HAが低いタイプの人は情熱的な性格をしているというように性格分類ができるとされています。

またこのタイプの人は演技性パーソナリティ障害との関連が示唆されるなど、精神疾患との関連性も研究され、遺伝子と性格という新しい切り口の研究が行われています。

MEMO

 

編集中

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