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SCT

SCT(文章完成法)

SCTとは「文章完成法」「文章完成テスト」と訳される、投影法検査です。

言語連想検査から派生したもので、元々は知的な面を測定するための検査として使用されていましたが、現在は性格検査の1つとして用いられています。

 

SCTでは、あらかじめ書かれている未完成の刺激文の続きを、思い浮かぶまま自由に記述してもらいます。

書かれた内容には、自己概念や対人関係、家族関係などが投影されると考えられており、これらを通じて、クライエントの状態、パーソナリティを理解していくのです。

SCTの長所としては、施行方法が容易、集団に実施可能という他に、質的な情報が得られるという点が挙げられますが、あくまでも本人の言語表出によるものであるため、深層心理まで捉えることは難しいと考えられています。

 

その他、言語表出能力が必要条件であること、数量化など客観的評価が困難なことがこの検査の限界としてあり、また、解釈には検査者の習熟が不可欠であると言えます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 投影法
  2. 言語連想検査
  3. テストバッテリー

補足ポイント

投影法による検査は、質問紙法による検査と比較すると、より無意識に近い部分、深層心理を探ることができる検査とされています。

しかし、投影法の中でもそのレベルには違いがあり、SCTは、投影法検査の中では比較的意識に近いレベルの検査と言えます。

そのため、臨床場面においてSCTは、単独で利用するよりも、より深層レベルを探ることが可能な別の投影法検査(ロールシャッハテストなど)を併せて用いることが一般的です。

 

このように、複数の心理検査を組み合わせ実施することをテストバッテリーを組むと言います。

心理検査はそれぞれ構造や水準が異なり、測定できる範囲に限界があります。

そのため、それを補うような検査を組み合わせることで、クライエントをより多面的に理解でき、病態診断や治療方針の決定に役立てることが可能となるのです。

また、同じ特性を測定する他の検査を用いることで、検査結果の妥当性を高めるという意味もあります。

 

テストバッテリーを組む際には、検査目的やクライエントの状態に合わせた検査を選択するのは当然ですが、さらに、時間的・心理的負担がなるべく少なくすむよう、検査を必要最小限にする配慮をする必要があります。

心理検査の語句説明で、設定字数が多い場合などには、最後にその検査に適切なテストバッテリーについて触れてもよいでしょう。

 

また、論述問題において、テストバッテリーの意義などが出題されることもあります。

各心理検査の内容や特徴を覚えることはもちろんですが、テストバッテリーを組む目的や意義、注意点や限界、適切な組み合わせなども、しっかりおさえておきましょう。

MEMO
SCT(文章完成法)では「私は子どもの頃…」「私の親は…」というような不完全な文章が提示されます。その続きにどのような文章を続けるかで、書き手の前意識レベルを明らかにする心理検査です。

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