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バウムテスト

バウムテスト

バウムテストは、1945年にコッホ,K.が発表した、描画による投影法検査です。

空間象徴理論に基づいており、描いてもらった樹木を分析することで、被検査者の知能やパーソナリティを明らかにします。

 

バウムテストでは、まず、A4版の画用紙と濃い目の鉛筆、消しゴムを用意します。

そして「実のなる木を1本書いてください」という教示をもとに、被検査者に自由に木の絵をかいてもらうのです。

その樹木画をもとに、全体的な絵の印象とバランス、根・幹・樹幹・枝葉という4部分に関する「形態分析」、鉛筆の使い方や筆圧に関する「動態分析」、空間象徴理論に基づき紙面の上下左右前後をどのように使っているかについての「空間分析」がなされます。

 

バウムテストの長所は、実施が容易であること、また、検査に未熟な者でも、浅いレベルであれば解釈は可能であることなどが挙げられます。

しかし、その解釈体系の科学性、実証性には疑問が残るとされており、他の検査との基準関連妥当性の検証が望まれています。

覚えておきたい関連キーワード

  1. コッホ,K.
  2. 描画法
  3. 空間象徴理論

補足ポイント

バウムテストと同様、樹木画を用いる心理検査HTPについても確認しておきましょう。

HTPバック,J.により開発された投影法検査です。

Hは home(家)、Tは tree(木)、Pは Person(人)を示していて、これら3つの絵を1枚ずつ別々の画用紙に描いてもらうのがこの検査の特徴です。

3種類の対象を描いてもらうことで、クライエントをより多面的に捉えることを目的としているのですが、HTPの樹木画の部分については、基本的にはバウムテストの樹木画分析と同様の方法がとられています。

さて、バウムテストのような描画法は、心理アセスメントに用いられる一方、心理療法にも用いられることも押さえておくといいですね。

 

芸術療法の1つに描画療法があります。

芸術療法とは、非言語的な表現活動を通じて行われる心理療法の1つです。
内的衝動や葛藤などが表出・開放されることで、カタルシス効果が得られ、それにより不適応状態を誘発している要因も発散されると考えます。

言語的コミュニケーションが難しい相手でも適用でき、また、より深層の心的世界が投影されるという利点がありますが、自我機能の脆弱なクライエントの場合には危険な状態を招くことがあるので注意が必要です。

以上のように、描画法は、無意識に近い領域を探るために用いられるだけでなく、治療においても有効な手段であることを覚えておくようにしましょう。

MEMO

バウムテストだけで被検者の性格特徴のすべてがわかるわけではありません。
テスト・バッテリーとして、質問紙法などと併用されることが多いようです。

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