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風景構成法

風景構成法

風景構成法は、投影法による心理検査の1つであると共に、芸術療法の中の描画療法の1つでもあります。

 

A4の紙を用意し、治療者がクライエントの目の前でフリーハンドで縁取りをします。

クライエントはその枠の中に川・山・田・道という大景群と、家・木・人という中景群、花・動物・石という小景群の10個の構成要素を順番に描いていきます。

さらに、それ以外に描きたいものがあれば自由に加えて、クレヨンで色を塗ります。

その後、描いた絵についてクライエントに自由連想してもらい、その語られた内容に関してクライエントと治療者が質疑応答する中で、自己洞察を促していきます。

 

もともと、風景構成法は、箱庭療法のプレテストとして、主に統合失調症患者に箱庭療法を処遇することが適するか確認するため、また、統合失調症の下位分類のスクリーニング目的で使用されていました。

しかし現在は、アセスメントとしてのみならず、独自の心理療法として、治療にも用いられています。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 投影法
  2. 描画療法
  3. 中井久夫
  4. 枠付け法
  5. 箱庭療法

補足ポイント

風景構成法では、まず、治療者がクライエントの目の前でフリーハンドで縁取りをしますが、これを枠付け法と言います。

中井久夫は、スクイッグル(なぐり書き法)の経験と、河合隼雄の「統合失調症患者が、箱庭の中にさらに柵をめぐらす傾向がある」という指摘から、枠付け法を重視する風景構成法を創案しました。

この枠付け法には、描画表現を保護すると同時に、描画を強いるという意味があり、その有用性から、他の多くの描画法にも取り入れられています。

 

風景構成法の解釈に関しては、箱庭療法やユング心理学の解釈の観点が有用であるとされています。

風景構成法では、「風景を構成していく」という点に大きな特徴があります。
つまり、特徴的な空間構成の形式を見ることができ、この形式や描画類型は、統合失調症のタイプや疾病類型との対応を見ることができるとされています。

例:キメラ的多空間現象-妄想型
真空世界現象ー破瓜型
鳥瞰図現象-躁病
虫瞰図現象-うつ病
空白の過多-抑圧の強い神経症など

 

風景構成法は「二次元の箱庭」とも評されます。
三次元の箱庭表現と比較すると、風景構成法はニ次元であるゆえ、侵襲性が抑えられるという利点もあります。

MEMO

統合失調症者は風景構成が乱れうまく描けないことが多いとされています。ただし、統合失調症が回復していくと描けるようになっていきます。

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