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プルキンエ現象

プルキンエ現象の定義

プルキンエ現象とは、その場の明るさによって、同じものを見ていても色彩が異なるように見える現象のことを言います。

例えば、赤や黄色の花を咲かせた街路樹のある道を歩いているとします。
これが昼間の場合は色とりどりの花がよく目立って見えるのに対して、夜暗くなってからは花よりも緑色の葉っぱの方が際立って見えてきます。

この現象は、チェコの実験生理学者であるJ.E.プルキンエが初めて記載したことからプルキンエ現象またはプルキンエ移動(Purkinje shift)と呼ばれます。

プルキンエ現象に関連するキーワード

J.E.プルキンエ
明所視
暗所視
薄明視
錐体細胞
桿体細胞

プルキンエ現象のここをチェック

人の眼の網膜には錐体細胞桿体細胞という2種類の細胞があります。

錐体細胞はその名のごとく先の方がとがった形をした細胞で、光に対する感度は低いため明るい場所(明所視)でないとうまく機能しませんが、ものの色を判別することができます。

桿体細胞は棒状の形をした細胞で、こちらは光に対する感度が高いものの、色を判別することはできません。
そのため暗い場所(暗所視)では物の形が分かっても色ははっきり分からなくなります。

明所視においては錐体細胞が機能し、555nm(ナノメートル)の波長に最高感度を示し、暗所視においては桿体細胞が機能し、505nmの波長に最高感度を示します。
明るい場所から暗い場所に行くと、機能する視細胞は錐体細胞から桿体細胞に移行してゆきます。

私たちが普段目にしている色の波長は、赤は600〜750nm、青や緑は450〜570nmだと言われています。

ちなみに、こうした人の目で見ることができる光線のことを可視光線と呼び、目に見えない光線のことを不可視光線と呼びますが、不可視光線とは赤外線と紫外線のことを指します。

波長の違いにより、明るい所では錐体細胞が機能しているので、赤い花の色などがとてもはっきり感じられます。
しかし、夕暮れ時に少し暗くなってくると桿体細胞がよく機能するようになり、赤がそれほど鮮やかには見えなくなってしまうのです。
代わりに波長の短い青や緑が鮮やかに見えるようになり、木々の葉っぱや青、紫の花が鮮明に感じられるようになってゆきます。

ただ、すっかり暗くなって桿体だけが機能する状態になると色彩は判別しにくくなるため、夕方ぐらいの明るさの時(薄明視)にプルキンエ現象をはっきりと感じ取ることができます。

このプルキンエ現象は、夜間でも見やすいように青色で道路標識を作るなど、日常生活の中にも応用されています。
また一説によると、新選組の羽織が浅葱色なのは夜間でも仲間の姿を見分けやすいからだとも言われています。



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