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対人認知

対人認知の定義

対人認知とは、周りにいる他者について、その人がどんな人か推測したり、他者の内面についてさまざまに思いめぐらせる働きのことを言います。

他者の性格や、感情の表し方などの情動、普段どんなことを考えている人かという意図、その人が他の人に接する態度、対人関係の持ち方などについて推測して、対人認知が行われます。

私たちはそうして様々な情報を総合して、
「この人はこんな性格の人だろう」
「友達になったら楽しくやっていけそうだ」
などと印象形成をしたり、他者の特徴について判断したりします。

そうした自分なりの認知をもとにして他者のことや、その人の行動を予測します。
当然その判断によって自分の行動も変わってくるので、対人認知は私たちが社会と関わる上で大きな影響を及ぼしています。

他者について判断するポイントとしては、ローゼンバーグらは「社会的(対人的)望ましさ」と「知的望ましさ」の主要二次元に集約されるとしています。
対人認知においては特に温かさや親しみやすさといった社会的要素が重視されます。

対人認知に関連するキーワード

印象形成
既有知識
初頭効果
ネガティビティ・バイアス
ハロー効果

対人認知のここをチェック

対人認知の特徴として、目の前の情報だけではなく他者について知っている過去の情報(既有知識)なども含めて判断されるというものがあります。
例えば、Aさんが友人のBさんに親切にしているという場面を見たとしたら、目の前の情報だけに基づくとAさんは「親切な人だ」ということになります。

実際そうかもしれませんが例えば、Aさんが人に親切にするのをあまり見たことがないという自身の体験や、Cさんに聴いた話として
「Aさんは学校の試験前になるといつもBさんに授業のノートを借りている」
という情報があったとすると、Aさんは「調子のいい人なのかもしれない」という総合判断がなされる可能性があります。

また対人認知は、認知をする人自身がどんな点に注目しやすいかといった要因にも左右されます。
基本的にあまり人を毛嫌いしたりしない人は、同じ人物を見ていても、他の人に比べて否定的な印象を抱くことは少ないでしょう。

そして対人認知は相互的なものであるということも特徴の1つです。
自分が他者について認知した内容をもとに接し方を変えたりすると、多くの場合、それに対して相手も自分に対する認知や接し方を変化させてきます。

対人認知の際に他者の情報が全て均等に処理されるわけではありません。
例えば初めて会った時の印象はより強い影響力を持ち(初頭効果)、また道徳性などに関しては望ましい情報より、望ましくない情報が重視され(ネガティビティ・バイアス)、能力に関しては逆に望ましい情報が重視されるといったことが明らかになっています。

ちなみにある点で優れている人は、他の点でも優れていると推測されやすいというハロー効果も対人認知における特徴の1つです。



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