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自律神経系

自律神経系

自律神経系とは身体の中の神経系の一部です。
意志でコントロールできない部分ですが、逆に意識しなくても生体内のバランスを保つ働きをしてくれています。

 

自律神経系には交感神経系副交感神経系とがあります。
これらがバランスを取り合いながら、身体の状態を一定に保つようにしています。
このように身体の内部環境を一定に維持する働きをホメオスタシスといい、このバランスが崩れると精神状態にも悪影響を及ぼします。

 

自律神経系は情動のコントロールに重要な役割を果たし、危険な場面に直面した際、「闘争か逃走か」(fight or flight)の判断をする上で重要となります。

例えば、危険な場面では交感神経系が優位に働いてアドレナリンやノルアドレナリンが出され、心拍や発汗が増加し、消化は抑制され、血管は収縮し、いざという時にすぐ動けるよう身体を準備させます。

危険が去って緊張が収まると、今度は副交感神経系が優位に働いてアセチルコリンが出され、心拍は減少し、汗はひいて、消化が促され、血管は拡大し、緊張して疲れた身体を休ませる方向に向かわせ、バランスをとります。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 交感神経系
  2. 副交感神経系
  3. ホメオスタシス
  4. 闘争か逃走か(fight or flight)
  5. 自律神経失調症

補足ポイント

身体の自律神経系の調子が狂って内部のバランスが崩れ、それによってさまざまな症状を呈している状態を自律神経失調症といいます。

 

交感神経系と副交感神経系との調和が乱れると、種々の症状が現れます。
例えば、頭痛、頭重、めまい、肩こり、動悸、息苦しさ、四肢のしびれ感、手足の冷え、ほてり、ふるえ、口渇、悪心、嘔吐、下痢、倦怠感、腹部膨満感、頻尿などが挙げられます。

職場で部下の安全管理に責任を持つ上司など、日常的に負荷が多くかかる立場にいる人は、上記のような症状にとどまらず胃潰瘍なども生じやすいとも言われています。

 

負荷が多すぎると身体の中でバランスがとれず、慢性的な自律神経失調状態になってしまいやすいと考えられます。

自律神経失調症は身体的な要因だけではなく、心理的な要因から生じていることも多いものです。

そのため患者さん自身は多くの症状を感じて苦しんでいても、その裏付けとなる身体的な変調がはっきり認められない場合も多く、また症状が一定でなく日によって変動もあるため、不定愁訴症候群と呼ばれることもあります。

 

自律神経失調症の心因面へのアプローチとしては、自律訓練法や心理療法を行う、自律神経調整剤、精神安定剤などを用いるといったことが挙げられます。

その他、身体面へのアプローチとして、整体や鍼灸など理学療法を行うことや、ライフスタイルへのアプローチとして、生活習慣や食生活を見直すなど、総合的な働きかけが必要と考えられています。

MEMO

ストレスなどの心理的要因によって自律神経失調症にかかる人もいます。
ストレスを感じるとお腹が痛くなりやすいなどの体質的にストレスに弱い人、もしくは気持ちの切り替えができなかったり、周囲の評価を気にしすぎるなど性格的にストレスに弱い人は、自律神経失調症になりやすいとも言われています。

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