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遊戯療法

遊戯療法

遊戯療法は、子どもに対して用いられる遊びを媒介にした心理療法で、「プレイセラピー」とも呼ばれます。

子どもは自己表現能力や自己理解が未熟なため、言語を媒介とした心理療法では十分な治療効果が得られないという考えから、フロイト,A.クライン,M.らにより遊戯療法が開発され、アクスライン,V.によりさらに展開されました。

 

現在は、さまざまな理論的立場による遊戯療法が存在しますが、共通する機能としては、遊びという行為を通じてのカタルシス効果、治療者に受容・共感されることによる信頼感の構築、自己の内的世界の気づき促進、適応的で肯定的な対人関係の育成などが挙げられます。

 

なお、幼児期のクライエントに大きな影響を与えている親に対しても援助を行うことが、親子関係を安定させるために重要であり、また、これが結果的に子どもの問題改善につながってくることが多くあります。

このため、遊戯療法を用いる子どものケースでは、しばしば親子並行面接が行われます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. フロイト,A.
  2. クライン,M.
  3. アクスライン,V.
  4. カタルシス効果
  5. 親子並行面接

補足ポイント

遊戯療法において、治療者が理解していなければならない基本的な態度原則として、「アクスラインの8原則」というものがあります。

  1. 治療者と子どもとの間にラポールがあり、信頼関係が構築されている。
  2. 治療者は子どもの表現した内容を受容している。
  3. 治療者は子どもが何も気にせず内的世界を表現できるよう自由な雰囲気を作る。
  4. 治療者は、子どもの示した表現内容に関して、主に感情に焦点化しつつ、反射することで、子ども自身の気づきを促す。
  5. 治療者は、子どもが自分の表現や行動に責任を持つよう働きかける。
  6. 治療は子どもが主体となり進むべき。治療者は子どもの後に従っていく。
  7. 治療が子どものペースに合わせてゆっくり進むものであることに留意する。
  8. 時間と場所を一定にし、遊具の持ち出しや持ち込みを禁止し、子ども自身や治療者に対しての攻撃行動、備品などへの破壊行動をさせないといった、必要最低限の制限を設ける。

これは、ロジャーズ,C.R.の弟子であったアクスライン,V.が、人間性心理学の立場から示したものですが、現在、ほとんどの遊戯療法における治療者の基本的態度とされています。

8つの原則ひとつひとつをすべて覚える必要はありませんが、どういったことが治療において重要なのかを押さえておくことは大事ですし、遊戯療法のイメージも掴みやすくなるでしょう。

MEMO

遊戯療法は週1日、約50分~60分程度行われます。プレイルームにて子どもとセラピストが自由に遊び、信頼関係を築くことで、子どもはありのままの自分を安心して表現することができるようになっていきます。そして、それが問題の解決や自己成長につながっていくのです。

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