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ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニング(SST)は「社会的スキル訓練」や「生活技能訓練」と訳されます。

不適切な行動を修正し、効果的な対人行動や社会的スキルを積極的に学習させることで、対人関係などの問題を解決しようとする治療技法です。

行動療法の諸理論、オペラント条件づけや社会的学習理論、また、認知行動理論を背景に発展をとげてきたもので、認知行動療法の技法の1つに分類されることもあります。

 

基本的な進め方は、まず、目標となる社会的スキルを段階的に習得可能なようにプログラムし、教示します。

そして、モデリングによって、それを学習した上で、実際にロールプレイをおこない練習、即座に強化します。
さらに般化のために、日常生活における課題を定め、それを実行します。

 

具体的には、あいさつの仕方・話し方・状況や文脈の理解・相手の気持ちの推測・場面に適した服装と動作・お礼の仕方・相手の話の上手な聴き方・相手の表情や態度からの感情の推測など、SSTの学習課題やテーマ設定には、膨大な数バリエーションを想定することができます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. オペラント条件づけ
  2. 認知行動療法
  3. 社会的スキル
  4. モデリング

補足ポイント

バンデューラ,A.の社会的学習理論におけるモデリングの原理が重視され、行動療法的技法がパッケージ化されて今日のSSTの体系が形成されたと言えます。

 

少し具体的に見ていくと、SSTのトレーニング方法には、現在持っている対人スキルを段階的に引き上げていく「ボトムアップ」、コミュニケーション技術が高い指導者の手本を真似して学習する「モデリング」、実際のコミュニケーション場面を想定して役割演技や模擬練習を行う「ロールプレイ」などがあります。

上記のようなSSTでコミュニケーションに関する学習行動をした後には、次のトレーニングまでの練習課題として「ホームワーク」を出したり、トレーニングの内容に対して肯定的な評価や共感的な支持を与える「フィードバック」を行ったりします。

 

効率的かつ自主的に、効果的な社会スキルを獲得するためには、SSTのトレーニングを実施した後、必ずその内容のよく出来た部分や上達した部分を話し合い、肯定的な評価をフィードバックすることが大切です。
これにより、次回のトレーニングに対する動機づけも高めることが可能なのです。

 

当初、SSTは統合失調症やうつ病の患者の対人行動を改善する目的で開始されました。
しかし、現在ではその対象を幼児・児童・青年へと拡大し、精神遅滞、学習障害、自閉症など障害を抱える人たちの対人関係の改善にも適用とされており、精神科でのリハビリテーションとして有効な技法と考えられています。
また、子ども、夫婦、職場などの対人関係改善の手法としても用いられます。

なお、社会的スキルには、非言語的要素、つまり、視線・表情・手ぶり・身ぶりなどが大きいことや、他者や環境の認知、状況判断といった側面も重要であることが、研究により明らかにされています。

MEMO

他者の観察や模倣を通して学習したり、行動の修正を促すモデリングはアサーション教育においても有効とされています。
アサーションとは、相手を尊重しつつ自分のことも大切にし、自らの主張を適切に行っていく技法です。

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