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PTSD

心的外傷後ストレス障害

PTSDとは心的外傷後ストレス障害の略語であり、心的外傷を受ける出来事を経験した後に起こる精神疾患を意味します。

不安障害に属し、激しい恐怖や無力感を特徴とします。

 

災害や事故など生命の危機にさらされる事態、いじめなど自我の脅威となるような事態にさらされることで、心的外傷を負うことをきっかけに起こります。こうした心的外傷をトラウマとも呼びます。

その恐怖感や不安感を払拭できないため、さまざまな症状が生じるのです。

 

具体的な症状としては、侵入的再体験(フラッシュバック)、外傷体験に関する情報や場の回避、活動性の低下や睡眠障害、外傷体験に関する想起の困難といった解離症状、過度の興奮や感情の起伏の激しさなどが挙げられます。

DSMでは、発症期間が外傷体験から2日以上1ヶ月未満であればASD(急性ストレス障害)、1ヶ月以上3ヶ月未満なら「急性PTSD」、3ヶ月以上なら「慢性PTSD」と分類されています。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 外傷体験
  2. トラウマ
  3. フラッシュバック
  4. 解離
  5. ASD(急性ストレス障害)

補足ポイント

PTSDに苦しむ人への治療法について、少し具体的に見ていきましょう。

PTSDの治療には、薬物療法のほかに、脱感作法、EMDR、認知療法、ディブリーフィング、遊戯療法、イメージ療法など、さまざまな治療法が有効とされています。

 

しかし、まず何より大切なのは安全感の確保です。

安定した治療関係が築かれて初めて、心理的援助が可能になるのは、どういったケースにおいても言えることですが、特にPTSDの治療においては非常に重要です。

そのためには、相手を支持しながら信頼関係を構築し、その出来事を話せるようになるよう励ましていきます。

いきなりトラウマを解決するというよりは、まずは、現実的で具体的な対処法を一緒に考えていくことになるでしょう。

 

また、例えば、精神力動的治療においては、外傷体験の再現と、その際の解除反応とカタルシスが有効とされていますが、一方、外傷のフラッシュバックなどに圧倒されてしまう危険も持ちあわせています。

そのため、クライエントの様子や変化に、常に配慮することが不可欠です。

 

子どものPTSDに対しては遊戯療法が用いられます。
トラウマを再現するような遊び「ポスト・トラウマティック・プレイ」が見られることがありますが、これによるトラウマ体験の再現だけでは葛藤の解消にはならないため、それを乗り越えられるよう支持していくことが大切です。

 

また、PTSDの治療では、集団療法や家族療法が有効な場合があります。

集団療法の利点は、多様な外傷体験を分かち合い、他のメンバーから支持を受けられるということにあります。

そして、家族療法は症状が憎悪した際に手助けになることがあります。

MEMO

DSM-5ではPTSDによる瀕死体験に惨事ストレスという項目が付け加えられました。
地震やテロの被害に直接あっていなくても、そうした惨事を目にしたり、死者への対応などを通してもPTSDになることがその背景にあります。

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