精神遅滞:心理学用語集サイコタム
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精神遅滞

精神遅滞

精神遅滞とは知的障害とも呼ばれ、全般的な知的機能が明らかに平均以下の状態にとどまるもので、発症は18歳未満です。

精神遅滞を抱える患者は、生活年齢に見合う程度の知的能力を用いることができず、そのため、正常な日常生活を送ることが困難となります。

ここでいう知的能力とは、思考・記憶・コミュニケーション・認知といった高次の精神機能と、基本的な生活適応能力の両方を含みます。

 

多くの場合、原因は不明ですが、髄膜炎や脳炎などの感染症、頭部外傷、代謝異常、染色体異常、出生前要因などが想定されています。

診断には、知能検査が用いられ、IQが70未満である場合に精神遅滞とされます。

さらに、下位分類として、IQが55程度から70未満を軽度、40程度から55程度を中度、25程度から40程度を重度、25以下を最重度の精神遅滞としています。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 知的障害
  2. 知能検査
  3. IQ
  4. ハンディキャップ

補足ポイント

重度の精神遅滞の子どもは、「首のすわりが遅い」「おすわりがなかなかできない」といった運動発達の遅れから乳児期に気づかれることが多くあります。

しかし、軽度から中度の場合、乳児期からしばらくは正常な発達をしているように見えることがよくあります。

「言葉が出ない」「バイバイをしない」など、幼児期以降、言語や社会性の遅れから発見されることになりますが、中には小学生になる頃まで気づかれないケースもあるようです。

 

治療の中心は、療育・訓練になります。
身体機能訓練、言語訓練、作業療法などを通し、現実的で達成可能な目標を定めます。

長期的には、身のまわりのことを自分でできるようになること、仕事につながるような技能を身につけることが目標となるでしょう。

 

一方で、心理的な問題に対しては、カウンセリングや環境の調整が求められます。

大切なことは、年齢や発達段階により直面するハンディキャップをきちんと理解し、それぞれの能力にあった訓練方法や教育手段を選ぶことと言えます。

 

なお、知的障害は精神遅滞とほぼ同義です。
教育分野やメディアなど、知的障害という語が用いられているところも多くありますが、医学的な診断名としては、精神遅滞を用いるのが一般的です。

MEMO

精神遅滞はDSM-5では知能指数ではなく生活適応能力に基づく分類がされています。

主に学力領域、社会性領域、生活自立能力領域において、具体的な状況から重症度の判定が行われるようになりました。

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