「臨床心理士指定大学院 入試対策講座」 無料の資料請求受付中!

ADHD

ADHD

ADHD「注意欠如・多動性障害」もしくは「注意欠陥・多動性障害」と呼ばれ、持続的な注意困難や多動、衝動性などを特徴とする疾患で、発達障害の1つです。

児童期、特に小学校入学などにより初めて表面化することが多く、障害そのものは思春期頃にかなり沈静化するとされています。

しかし、多動といった目立った症状が落ち着いたとしても、二次障害として生じる学習障害や、否定的自己像・自尊心の低下による不適応などが問題となるケースは少なくありません。

 

ADHD発症の原因はいまだ明らかにはされていません。

ただ、さまざまな研究報告から、発症には、遺伝的要因、出産時に生じた障害などによる脳の形態学的な異常、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れなどの機能異常、環境的要因などが複雑に絡み合っていると考えられています。

 

心理臨床からのアプローチとしては、一般的に、行動療法やSSTなどと薬物療法の併用効果が高いとされていますが、症状をコントロールするだけでなく、本人の特性に合った環境を整えることが非常に重要と言えます。

覚えておきたい関連キーワード

  1. 多動性
  2. 注意困難(不注意)
  3. 衝動性
  4. 発達障害
  5. 学習障害

補足ポイント

DSMにおいて、ADHDは、その症状によって「多動性・衝動性優勢型」「混合型」「不注意優勢型」に分類されており、最も多いのが「混合型」、つまり、多動性・衝動性と不注意の両方の特徴を持つタイプです。

不注意優勢型は特にADD(Attention-Deficit Disorder)とも呼ばれ、多動の症状はあまり目立たないのが特徴です。

ADHDの学童期までの発症率は男子の方が女子よりも高いとされていますが、女子の場合、多動が目立たない不注意優勢型(ADD)に分類されるケースが多く、このタイプは発見が遅れがちということもあるため、実際の男女差はそこまで大きくないとする説もあります。

 

なお、以前、ADHDは子どもだけの疾患であり、大人になれば改善されるものとして捉えられてきました。

しかし、近年は、「大人のADHD」も話題となっています。 たとえ顕著な多動の症状は落ち着いたとしても、衝動性や注意力・集中力の欠如は残る可能性があると理解されるようになってきたのです。

 

ADHDの症状を示した子どものうち、70~80%が、大人になってからも何らかの症状を持続的に示すというデータもあります。

ADHDを抱える人は、社会適応性が悪かったり、親密な人間関係の持続が困難になったりしやすいため、自尊心が低下して、うつや不安の状態にもなりやすくなります。

うつや不安を訴え受診した場合、もちろんうつ病や不安障害を疑うのが基本ではありますが、よく訴えを聞いていくと根本の原因は注意力などの障害ではないかと思われるケースも決して少なくはないのが実情のようです。

MEMO

ADHDはDSM-5で「注意欠如・多動性障害」と日本語訳が変更されました。
ADHDの子どもによく見られる特徴として、手足をそわそわさせる、じっと座り続けることができない、衝動的に大声を上げる、などがあります。
幼児期にはこうした特徴は個性の1つとして見なされますが、集団生活において支障をきたすことで気づくケースが多く見られます。
ADHDは脳の機能障害によるものと考えられており、親の養育態度によるものではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です