ストレンジシチュエーション法

ストレンジシチュエーション法

ストレンジシチュエーション法の定義

ストレンジシチュエーション法とは、愛着理論に基づき、エインズワース,M.D.S.らによって開発された、乳児と母親のアタッチメントの発達やその類型を明らかにするための実験観察法です。

手続きとしては、まず、見知らぬ場所である実験観察室やプレイルームなどで、母親と一緒にいる子どもがどのような行動をとるか、観察・記録します。

次に、親がその場所から退出し、見知らぬ人がやってきた時に、子どもがどのような行動をとるかを観察・記録します。

その後、見知らぬ人がその場から退出し、親が戻ってきた時に子どもがどのような行動をとるか、観察・記録します。

 
結果をもとに、子どもの反応は、
「安定型(B型)」「回避型(A型)」「葛藤型(C型)」
の3つに分類されます。

安定型は、母親への信頼感を内包する行動をとるなど、安定した適切なアタッチメントの発達を示しますが、回避型と葛藤型はともに、アタッチメントの発達に問題があると考えられています。

ストレンジシチュエーション法の関連キーワード

  1. エインズワース,M.D.S.
  2. アタッチメント
  3. 安定型
  4. 回避型
  5. 葛藤型(アンビバレント型)
  6. 安全基地

ストレンジシチュエーション法の補足ポイント

ストレンジシチュエーション法における3つの型について、もう少し詳しくみていきましょう。

見知らぬ場所でも、親がいれば安心して遊び、見知らぬ人が入ってきて親が退出した時には不安を示しますが、親が戻ってくるとすぐにまた安心して、再び積極的に遊び出すという行動をとれば、安定型とされます。

これは、基本的な信頼感があるためです。
母親に必ずしもいつも接触しなくても安全を感じることができることを発見し、母親を安全基地として使用しながら探索活動に熱中できるようになるのです。

 
それに対し、見知らぬ場所に連れて来られた時も、親が出て行った時も、親が戻ってきた時も、常に1人で遊び、親に対して愛着行動を示さないタイプを回避型といいます。

 
さらに、親と一緒にいるときは安心して遊んでいても、親が出て行くと不安や恐怖を顕著に示し、戻ってきた親に対して愛着行動だけでなく敵意や攻撃を示すタイプを葛藤型、もしくはアンビバレント型と言い、これは、子どもが母親に対し、十分な信頼感を持てずにいることを示しています。

 
回避型や葛藤型の反応は、母親の子どもへの接触、つまり愛着の形成の仕方に原因があると考えられます。

回避型の母親の特徴として、子どもと身体的接触に強い嫌悪感を示すという点が挙げられるでしょう。
子どもを抱きしめたり、愛情を表現することもなく、拒否的な態度が目立つ傾向があると言えます。

 
また、葛藤型の母親は、子どもとの身体的接触に嫌悪感を示すことは少ないものの、乳児の発するシグナルに鈍感で、子どもの行動を妨害したり、無視したりすることが多いとされています。

ただし、これらの比率は文化圏によって異なることが示されており、こうした反応は文化的影響も大きいことが示唆されています。

MEMO

編集中